304 月
大学受験備えてラストスパートの3ヶ月は何はなくても弁護士になるために
周りを見ずひたすら受験勉強に明け暮れた。
結果は、国公立ではないけれど、近隣の私立大学へ入学。
結果的には不満足な部分があったが、ウスイ弁護士も喜んでくれた。
ずっと音信不通だった義父が年明けからよく連絡をくれて励ましてくれた。
責任ってものを感じてたのかな?
お金をくれたから大学に行く事ができた。
そして今の私があるんだと思う。
あれから楽しい学生時代を過ごし、何にでもチャレンジして新しく生まれ変わったつもり。
弁護士を目指して課題をこなし、成績もまあまあ優秀、
おしゃれもして、恋もして結婚を夢見たりして普通の女の子を駆け抜けてやってた。
そして気がついたことがある。
私は弁護士には向いていない。弁護士になれない。
事件に対して甘く考えていた。
私のような人間が人の人生を左右するような弁護士という仕事に就けない。
どちらかというと、表に立つ人間ではなく、裏方に徹して
フォローする役回りのほうが合っている。
大学を卒業後、弁護士になるための司法試験を目指さず、
一般企業の営業事務に腰を据える事にした。
予備校や受験でお金をたくさん使ってしまったのに
義父は「そんなもんだろう、自分の進む道がはっきりしてよかったじゃないか」
父親らしいことを言ってくれた。
なかなか打ち解けなかった時間をこの決断が溶かしてくれたようだ。
そして義父は兼ねてからの交際相手と結婚した。
結婚後、その温かい結婚家庭に時々遊びに行き、結婚というすばらしさを今頃知った。
カップリングパーティーに行って彼氏探そうかな・・・。いずれステキな結婚したいな。
154 月
あんな時代があったな、結婚したいって思ってたけど彼とは別れてしまった。
若かったってことだね。
人を好きになる、恋する、愛する、なんて初めてだったし
愛される、必要とされる、なんて、この世にこんなすばらしいことがあるとは知らなかった。
いつも流行る曲は恋の歌ばかりで、
「流行っている曲の8割は恋の歌だな〜」と思って歌っていた。
愛を知ると愛に狂ってしまう。
私もそのひとりになってしまった。
彼を想うばかりで、勉強が頭に入らない、弁護士の夢が遠ざかる。
わかっているけど大好きで大好きで予備校に行かず彼の元へ行ってしまう。
「ダメだ、このままじゃ、絶対にダメだ!!」って何度も言い聞かせた。
そして、彼は大人だった。
「まさみ、このままじゃだめなんだよ、俺もおまえも。」
わかってる、そう、私のブレーキが壊れていたんだ。
私は幼い頃からまわりの空気が読める。敏感だったから。
そして、今回も。
完全燃焼ではなかった。
はっきり別れを告げた訳でも告げられた訳でもなかった。
ただ、お互いが税理士・弁護士と、具体的に夢があり、
夢をあきらめず、夢に向かっていってるだけだった。
私は弁護士になる。そう、わすれちゃダメだ。弁護士になる!!
もう結婚相手募集中なんて冗談はいわない!
064 月
バイトを新橋のカフェにした
土日が休みだし、早番にバイトして、午後から予備校に行って
夜は自習室でずっと勉強することにしたから。
あの夏休みが私の最初の恋する季節となっていた。
医者と結婚ではないですけど。
いつも朝、コーヒーとクロワッサンを頼む見た目がダサいひとがいる。
仮にKさんとします。
Kさんはどうも私に気があったらしい。
初めは気がつかなかったがよく目が合う。
そのうち「おはようございます」と挨拶をかわす。
次のステップは「今日はいいお天気ですね」と一般的な天気話。
そのうち
Kさん:「今日から3日間くらいはいいお天気みたいですよ」
まさみ:「そうなんですかー、週末が天気がいいと嬉しいです」
Kさん:「ボク蒲田で見かけましたよ、●●信号の1本先の道から幹線道路に出て行く姿をお見かけしました。」
まさみ:「えっ・・・」
Kさん:「蒲田の●●信号の近くに『HACHI』っていうカフェがあるの知ってますか?
そこのシフォンケーキセットが最高においしいんですよ」
まさみ:「・・・・そうなんですか」
Kさん:「今度行きませんか?」
その日からKさんの「行きませんか?」のお誘いが多数あり(笑)
とうとうお受けして、食事をすることに。
Kさんは23歳。独身。税理士事務所勤務の税理士の卵。
私は弁護士の卵の卵で受験を控えている事を話すと驚いていた。
「お互い卵だけど、夢がかなったらいいね、それにしても税理士と弁護士なんて、
お互い固いイメージの職業だね」って言って笑い、たくさん話をして、、、
その夏、彼と恋に落ちた。